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人生を変えるというのはどういうイメージかと言えば
ドラクロワ風に片肌脱いだ女神が 半身振り向きながら自由の御旗を掲げ 兵士たちが群がるようにその豊かなシルエットに追いついていくという 光と影の荘厳たるドラマ などではなく いつも付き合いで一緒についていた食卓を 今日はいらないからと断って 自室でひとりチョコパイを食べてコーヒーを飲みながら 望まない団欒をでっちあげなくて良いというのは いかにも楽なものだと感じたり 断る権利があるなんて考えたこともなかった 連れ立って銭湯へ行く習慣をやめて 自分ひとりのためにお湯をわかしてゆっくり入って さて後は一人でいるためにどんな楽しいことができるかしらと 首をひねりながら雑誌の数ページをめくってみたり つまりそういう日常の中にこそ 自由の御旗が突き刺さってたりするわけで 自分がどれほどのことをあらかじめ諦めてたかに気づくのだ 「どうして一緒に食べないの」 「どうして一緒に行かないの」 と怖い顔して言われると 理由も分からず突然怒られていた子供のころを思い出し どうにも自分を守りきれない思いがして 「ごめんなさい」と言いたくて仕方なくなるのではあるけれど 自分が一人で居たいのだと望む権利すらないと 本気で心から信じているというわけでもないのだ 「そうしたいだけ」 「一人で居たいの」 と言うことは、とりわけ私には難しい試練だ 人生を変えるきっかけというのは ドラマチックなドラクロワの女神が持っているわけではなく いつもの習慣の中にも自分の選択の入る余地はあるはずだと 信じる勇気の中に入ってる 例えば同居人は、自分以外の人間には人格などあるはずがないと考える 支配的なタイプの人間であるかもしれず、 かつそれが自分の子供の頃の家庭の様子を思い起こして 無力感をぞろぞろ引き連れてきてしまう ということだってもちろんあるだろうが だからといってこれから先未来永劫支配的な人格の誰彼に 自分の人生を譲り続けなければならないという結論にまではなるまい 恋を治す薬 かつて私は「その人」の近くを離れさえすれば 真剣に人生に取り組む気になろうと考えてことを起したものだが 現在私は「その人」の近くに居さえすれば 真剣に人生に取り組む勇気がでてくるだろうと考えているわけで それで結局いつ本気になるの?といえば やっぱりドラクロワの女神を待っているのが本音で 決して叶わない願いだからこそ 願い続ける意味があったわけだ。 恋を治す薬とは チョコパイを狭い風呂場とか 案外その程度のものだ 人生は振り子のようにゆらゆら揺らぎながら 一瞬一瞬の中で変わっていくんじゃないかな なんてね えへ。
by nora_darake
| 2007-03-07 20:21
| ノラのつぶやき
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