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冷蔵庫の無い我が家では 長期保存可能食品は非常に得がたいものであり 一番珍重されているのは にんにくのしょうゆ漬けである にんにくを大量に剥いて瓶にいれ 全体がかぶるくらいの醤油を入れて置く にんにくが必要な時はにんにくを取り出して使い、 にんにく醤油が使いたいときは醤油を使い、 醤油が減ったら醤油を足し にんにくがへったらにんにくを足し そうして実に数年もののにんにく醤油が いつの間にかできていったりするわけだが 醤油を足すのはいつも非常に簡単ながら にんにくを足すのはいつも非常に面倒なことこの上ない 袋入りのでっかいのをかってきて 床に新聞紙を広げて座り込んで にんにくの皮まみれになりながら せっせと剥き続ける 剥いても、剥いて、にんにく にんにくの汁って、 もの凄く大量に触れるとぴりぴり肌に染みるんだよね 「指が痛い、にんにく痛が!にんにく痛が!」 さほど楽しい作業でもないので、 景気付けにわめきつつ剥き続ける そうやって真っ白な肌のつやつやにんにくを 全て無事に広口瓶に沈める どういうわけだか必ずお決まりで毎回ちょっとだかあまる 瓶に入りきらなかった数欠けのにんにくを すりおろして別の容器でマヨネーズと混ぜておく これをパンに塗ってトーストして食べるわけだ もの凄く臭くてうまいお手軽ガーリックトーストになる 大量にガーリックトーストを食べつつ にんにく痛は翌日まで消えなかった #
by nora_darake
| 2007-08-13 08:05
| ノラのちゃぶ台
また運転の練習をしている 練習はしても、結局は車を持っていないので再びペーパーに舞い戻ること幾たび 私がどれくらい運転に向いていないかに気づいてしまった人たちに止められたり だいたいが自動車学校の教官からして 「免許はやるから車には乗るな」と言った いわくつきの無事故無違反無使用のゴールド免許をわたしは持っているわけだ それがどうとも ぜひ車の運転に慣れるなら今だ、という気が突如し始め どれだけ止められても またもう一回乗り始めているわけで あのね、面白いもんで 「周りから何かが出てくるからも知れないから注意して発進しよう」 という発想ができないのだね 何かが出てくるかもしれない、と思うと怖くて永久に発進できないし 発進するときは、何も出てこないもんだ、と決め付けてるので結果、周りを全く見ていない なんだっていっぺんに2つのところに注意が行かないもんだろうなあ、 と思うと感心するんだが とにかくそれでも乗ってるわけだ 昔、河合隼雄さんが著作の中で 不登校の子供が学校へ行き始めるときに 自転車を買って欲しい、と言い出す子どもが多いのだ、 と書いていた 家族から、母親から、離れて遠くへく、という ひとつの自立宣言の形なのだそうで ずっとずっと 自分は運転には向かないんだから無理に乗らなくてもいいと思っていた車に 最近はぜひとも乗ろうとしている自分も きっともっと遠くへいくための力が欲しいのだよなあと思う 「私」と「車」ほど距離の遠いものも無い、と思っていたのが 通りでミニクーパーを見つけると 「あれ、いいなあ」といったりする 人が生きるために必要なものって 本当に変わるんだなあ、と思ったことだ ミーハーといわれても ミニは良い #
by nora_darake
| 2007-08-10 11:56
| ノラの仰臥漫録
そのブタを ホームセンターから我が家まで連れて帰ってくるのには 殆ど何の疑問も持たなかった 線香ブタはある日突然我が家にやってきたのである 第一には去年の夏にだいぶん蚊に困らされたし 第二には蚊取り線香に付属の線香たてはちょっと安定が悪いような気がするし 第三にはそのブタとは、なんと言ってもエレガントだと思ったのだ 諸々の事情が重なり、彼は誰に疑問を持たれるでもなく我が家にやってきた 線香ブタはしかし、 我が家に不思議な悩みを連れてきた 「どうやって蚊取り線香を入れるんだろう?」という 殆ど存在意義そのものに関わる、それは大きな問いで どういうわけだか私は ブタの内部からぶら下げて使うものだと信じて疑わなかったのだけど そうしてブタの中でうずまき型の線香がゆらゆらする光景を とても楽しみにしていたのだけど いざぶら下げてみようとすると ブタの胴回りと蚊取り線香の直径はほぼ同じくらいで とてもぶら下げるスペースは確保できないのだ では、置くのか? ブタ内部に蚊取り線香に付属の線香立てを設置して平たく置いて焚くのだろうか だがしかし平たく奥にしても奥行きはやはりギリギリで おまけに平らな面がまったくないので座りのわるいこと甚だしい どこかしらの燃焼部がブタ内部に触れて立ち消えしてしまうし ブタにはうっすら焦げあとがついてしまう 線香ブタ なぜ君はブタなのか そしてなぜ君は蚊取り線香が収まらないのか 問いは深まるばかり そしてまたある別の夏の日に クワガタ虫が引っ越してくるという事件により 虫除け線香をたくことができなくなった我が家において 線香ブタはいつもただ静かに存在に関わる大きな問いを投げかける なぜ君はブタなのか そしてなぜ君は蚊取り線香が収まらないのか #
by nora_darake
| 2007-08-09 12:57
| ノラの仰臥漫録
川湯、という大好きな温泉地で ささやかなお祭りが開催されており、 アイヌ舞踊が見られる、というので行ってみた 「私たちの踊りは華やかなものではありません」というふうに 初めに言って踊り始めたその言葉の通りに それは非常に淡々として、そして単純な繰り返しの連続で 土を見つめるように、うつむくようにして 踊る姿がとっても印象的だった うっそうと木が茂るので空が狭くなって暗く見えるところで 単調な繰り返しのように聞こえる 笹の音とか木の葉の音とか そういうものを絶え間なく耳にしながら暮らし そうして自然の一部として 「華やかではない踊り」を自然に溶け込ませるようにして きっとそうやって踊るものだったんじゃないかしら 淡々として、力強い 木や草やその中深くで暮らしていく生活を あまりにもはっきりと想像させるものなので じっと立ち尽くしてみてしまった よく響くけど決して甲高くない歌は 歌というよりお経のようであるようにも聞こえて いつまでも耳に残る ムックリというこれ以上にないほどシンプルな作りの 竹製の口琴も、はじめて生で聞くものだった ビヨンビヨン、というなんだか不思議な音色はよくアイヌコタンの おみやげ物やさんの店先で聞くのだけど 目の前でアイヌ装束に身を包んだ人が鳴らすのを見たのは初めてで それはもう、感動するのだ 何に感動するのか、というのは良く分からないんだけど 音だけ聞いて感動しないのに どうして目の前で見ると感動するのかというのは たぶん、これも生活するための何かだったから感動するんじゃないかなあ 音が揺れながら夜空の方にのぼっていって消えていく 消えた先で、また誰かが聞いているようだ ムックリ、400円 使い方を教えてあげますよ、 というので子供の輪に混じって教えてもらった 輪になっている方の糸を小指に引っ掛けて左手でしっかり持ち 右手でもう一方の糸を強くはじいて竹をしならせてビューンという音をだす それを口に持ってきて口腔の広げ具合で共鳴させるのだ これが、最初はなかなかならない 「うん?・・・うん?・・・え?」 ムックリを握り締めて固まっていると 「どれ、教えてやる」と アイヌ装束のお姉さん、子供たちそっちのけで私の専属講師 「もっと垂直に引っ張ってごらん」 「・・・・・垂直ってどっちだけ?」 「・・・」 「・・・」 習う事10分くらいで、それでも一応音は出るのだ ビュン 「あ、なった」 「鳴りましたあ」 と喜んで講習終了 やりすぎると手が痛くなるから気をつけて、といわれて 喜んでビヨンビヨン鳴らしながら 夜道を歩いてアイヌコタンの通りを抜けていく 一応、やればやるほどすぐにうまくなるのだが 音の深みはやっぱりさすがに違うのだ どうしてあれほど力強く、そして色々な音が出るのか、 というのはわからないながら 音が出さえすれば楽しい 翌日は手も口もひりひりしました、 というオチ #
by nora_darake
| 2007-08-08 11:05
| オホーツク紀行
夜道を散歩すると 外灯の下を決まって歩いているのが ミヤマグワガタ 身体が緑がかっていて 頭頂部が平らになっているのが特徴 ・・・ということを私が知っていたわけではなくて 「おっ、ミヤマクワガタだ」 と嬉しそうに手にとる同居人の知識なんであり 関東の少年には、憧れのクワガタだったそうで 憧れのクワガタってのはどういうことかというと 「メスのクワガタ三匹と、これと交換して~」 というような友人たちのおねだりの対象であるらしい ほお 「マッチ箱と牛乳のフタで荷車作ってカブト虫の角にひっかけて 引かせたりしたなあ~」 ほおお 「いつもおがくずの中に入って動かないからほじくりだしてつついて遊ぶんだよ」 ほほお ほお、面白そうですな そういう子供時代をすごしたことのない私には まったく未知との遭遇 ミヤマクワガタを連れて帰ってくる 虫かごにおがくずをしき、 木の枝で適当にジャングルジムを作りブランコを作り クワガタハウスを作成 数日で五匹にも増えてしまったオスメスのミヤマクワガタたちは あちこちに登ったり落ちたりひっくり返ったりしている 「えー、可愛いかも、いや、でも怖いかも」 って、あんまり虫を見て育ってないもんだから 足が六本あって全部がバラバラに動く光景というのはちょっと怖い スイカの皮をやる 本気で喧嘩してたら仲裁してやる 身体が砂糖水まみれになってたら行水させてやる ブランコにぶら下がってたらほめてやる あらたな楽しさに目覚めてくる私 「いやあ、構ってると結構可愛いよね、ちょっと怖いけど」 「だいたい九月くらいになると全部動かなくなるんだよな」 「・・・・えっ、死んじゃうの!!!」 確実に愛情が育っていたことを確信した瞬間。 #
by nora_darake
| 2007-08-07 15:46
| ノラの見た生き物
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